気管虚脱と逆くしゃみ症候群
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気管虚脱とは筒状の気管がつぶれた形状になり、ガーガーという呼吸音から始まり、チアノーゼ、失神、最終的な重篤な状態になると窒息という状態を起こす、ちょっと怖い症状です。 本来、気管は強くて頑丈な軟骨に囲まれているので、そう簡単に潰れるものではないのですが、小型犬・遺伝的・よく吠える などの要因を持った子がなりやすいと言われています。はっきりした原因は解明されていないようですが・・・。 ラナはこの気管虚脱でして、ラナが歩くと「ガーガー」とアヒルのような子豚のような効果音を響かせます。 そんなラナが先日のおでかけの1日目、今までなかったような過呼吸のような状態になりました。 初めは気管虚脱の「ガーガー」の進化系?と思っていましたが、何かが違います。 2泊目の水分村の大将と話している時にも、喘息のような「ガァガァ」を何度かしたので、大将にも心配されました。(・_・;) (2015年5月1日:水分村にて) ラナの様子を見ていると、鼻がつまったような苦しい呼吸困難のような感じがするわりに舌の色は綺麗なピンク色でチアノーゼは起こりません。又、体に熱がこもって、熱くなることもありませんし、呼吸が苦しそうに見えるわりには、腹の動きのリズムも悪くなかったです。 「う~ん。(-"-) 呼吸はちゃんとできてるような気がする。」 一番疑問に思ったのは、ラナの寝姿です。 気管虚脱からの呼吸困難なら、顎を下にしたフセ体勢でスヤスヤ眠れないはずなんですが、ラナは逆に寝ている時の呼吸の方が楽に呼吸していて、穏やかでした。 寝ている時は楽なのに、目を覚ますと一気に「ゼイゼイi」とむせたようになり、最後はどこかのおやじのように「ゲッ!」と痰がからんだような感じ。そう、鼻に何かつまったような、痰がからんで切れないようなのに似てました。 そして、1回の長さが30秒から1分。長くて2分ほどで、一旦治まります。その後、繰り返すこともありましたが、眠りにつくと呼吸がスースーと治まります。 ・見た目には呼吸困難のように見えるけど、呼吸はしっかりしている。 ・眠れば、過呼吸みたいなのは治まる。 今すぐどうこうしなければいけない状態ではないと思ったので、しばらくほっておくことにしました。 「ほっておく」という言葉は放置しているように聞こえますが、母がそばで「ああだ。こうだ。」と心配しすぎる方がラナにとって、負担になりそうでしたから。^^; その後、徐々に喘息のような「ゼイゼイ」の回数も少なくなっていきました。 (目が覚めた20秒あたりからが、逆くしゃみ:2015年5月1日) 帰宅後、ラナの「ゼイゼイ」は完全に治まったわけではありませんが、「忘れた頃にやってくる」というくらいになりました。 自宅に戻ってラナの症状を自分なりに調べて、たどりついたのが 「逆くしゃみ症候群」 小型犬や短頭犬種でよく起こると言われていて、特にプードル、パピヨン、チワワなどでよくみられるようです。 噂には聞いたことがありましたが、キャンディは起こしたことがなかったので、ラナの症状を見ても、すぐにピンと来ませんでした。 先週、フィラリアと狂犬病の予防接種に病院に行った時に、先生に動画を見てもらい 「逆くしゃみですか?」と聞くとぴったしカンカン! 先生によると「実際に鼻に何かつまってるというのも考えられないわけじゃないが、呼吸が安定した状態(眠っている)から起きた時に起こっているところ見ると、まず、逆くしゃみで間違いないと思います。」ということでした。 逆くしゃみとは鼻から空気を急に、かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸です。その為、鼻に詰まったような呼吸を起こします。鼻についた何かを振り払うように、鼻から急速に空気を吸い込むので、「ブーブー」「ガァガァ」「ゼィゼィ」と大きな鼻息音を鳴らします。 ・・・が、犬が意識を失ったり、倒れたりすることはありません。多くの犬が生涯にわたって、症状を繰り返すとも言われているようで、多くの場合、突然起こるみたいです。 スポンサーサイト
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